今回も前回に引き続いて、アシェット製「74式戦車をつくる」のネタです。起動するとエンジン音がスピーカーから鳴りはじめ、主砲と機銃の発射音も鳴ります。迫力はあるのですが、この音量がとにかく大きいため、特に夜間に遊ぶ場合など、家族やお隣さんからクレームがくるのではないかと気が気ではありません。

…というわけで、今回はスピーカーボリュームを自由にコントロールできるようにするための改造方法について扱います。といっても、スピーカーから伸びるケーブルに、半固定抵抗器をかますだけのお手軽な改造です。

ただ、今回はスピーカーから伸びる元のケーブル(45-03)を切断せずに加工したかったので、お手軽といっても、ちょいと手間がかかってしまいました。

それでは早速、必要なものの説明から。いつもお世話になっている秋月電子通商さんで購入すれば、格安で必要なパーツを入手できます。

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スピーカーから伸びる元のケーブル(45-03)は、zhコネクタの2ピン、1.5mmピッチのものが使用されています。元のケーブルを切断せずに加工するには、このコネクタを含むケーブルを新たに作る必要があるのですが、このコネクタは最も小さい部類のコネクタのため、電工ペンチでハウジング用コンタクトを“かしめる”のは、なかなかレベルの高い作業となります。

このサイズですからね。正直なところ激ムズでした。元のケーブル(45-03)を切断して、その途中に半固定抵抗器をつなげるだけならこの工程は必要なかったので、最初からそのようにすればよかったのかもしれません…。

ハウジング用コンタクトをかしめてケーブルに接続できたら、ハウジングのオスにこのようにはめ込みます。プラス(赤)とマイナス(黒)の向きと方向を間違えないようにしてハウジングに差し込みます。

ハウジングを差し込むメス側にもケーブルをハンダ付けします。熱収縮チューブで絶縁する場合は、予めケーブルに差し込んでからハンダ付けするのをお忘れなく。ハンダ付けしたら、熱収縮チューブにコテ先を軽く撫でるようにして当てて収縮させます。

というわけで、結果的にこのようなものを作りました。上側のコネクタは、元のケーブル(45-03)が差し込まれていた基盤側に差し込み、下側のコネクタは、スピーカーへとつながる元のケーブル(45-03)に繋ぎます。この器具のケーブルの長さはそれぞれ12cm程度もあれば十分かと思います。

なお、それぞれのマイナス(黒)ケーブルは同じピンにハンダ付けしてあります。基盤側(上側のコネクタ)とスピーカー側(下側のコネクタ)のプラス(赤)ケーブルの位置も間違えないようにしてハンダ付してください。

そして、肝心の半固定抵抗器ですが、操縦手ハッチから手の届く場所にクッション付き両面テープで固定することにしました。

ボリュームのコントロールですが、最小位置と最大位置は上記の通りです。最小位置には「CW」の刻印があるはずです。

これで、74式戦車のスピーカーから出る音量を自由にコントロールすることができるはずです。同じ悩みを持たれる方の参考になれば幸いです!